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鬱の力

鬱の力 (幻冬舎新書 い 5-1)
★★★☆☆3
「一億総ウツ時代」って帯にひかれて(本当に帯に負けてしまう私)購入。
最近になって(自称・他称含めて)鬱病の人に何人か出会っていました。
大学生になるまで「鬱はドラマや小説での話」と絵空事のように
理解していた私にとって、身近にいた鬱病患者の方との出会いは
ショックが大きかったのです。
それから鬱に関して興味が湧き、どういう具合なのかを
知りたかったんですけど新書で探してみるとどれも難しそうで読みこなせそうにない。
そんなところに、今日たまたま出あったのがこの本でした。
この本は、文字が大きくて、行間も広くとってあるのが
とても読みやすそうだったので。しかも香山さんと五木さんの対談!
内容としては対談形式が仇になったのか話題が鬱からズレやすく、
首尾一貫していないという印象。
でも「鬱病」と「鬱な気分」とは分けて考えるべきだ ということ、
「ちょっと鬱」くらいが正しい生き方というのは、
とても理解できるし、モヤモヤしていた気持ちを代弁してくれた感もあります。
本当に病気の人もいるけれど、本来人間だったら誰でも持ちうる「生理的な鬱」というのもある。
特に今は五木さんがおっしゃるように、長く続いた躁の時代が終わって
「鬱の時代」の真っ只中にいるので、誰しも暗くなるのは当たり前かもしれない。
ちょっと悲しいことがおこって気分が暗くなったのを、
安易に病気だと思い込んだり、必要以上に心配したり、
あるいは「病気だから」と他をよそに我侭に振舞ったりするのは、
「鬱病」というよりなんちゃって鬱病…?
私自身もそういう経験があるので、耳が痛かったです。
この本で利他的になれと警鐘を鳴らしていますが、そうあるべきなのかもしれません。
鬱に関してはまだまだ解からないので、もっと知りたいと思います。
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