雪国

雪国 (新潮文庫 (か-1-1))

★★☆☆☆2(私の無学が恥ずかしいのですが通例にならいまして…)

大学の講義の、任意教材として読みました。
書き出しの列車内の情景は、脳に鮮烈なイメージを植えつけました。
窓に映る葉子と、それに重なる火のイメージ。
葉子の死を予期させる気がしました。
でも私はあまりこの小説にのめりこめませんでした。
その理由は、駒子の言動が気に障るし、よくわからないけれど
これが美しい日本女性…?と思ってしまう自分の無学さが一番。

と、こんな私なんですが、講義でチラリと解説をきいて、
なるほどね〜と少し納得しました。
今回はそれを皆様にシェアしたいと思います。
ラストシーン。
駒子と島村の、東京では再現不可能な非現実的・審美的な一連の出来事
を支える「雪国」という空間
が、最後に火事を受けて一気に瓦解します。
その火事の現場へ向かう途中に、天の川が見えます。
この天の川は、織姫(日本には古来、荒ぶる男、着せる女のイメージがあります)なる駒子と
彦星なる島村との天の川での一年に一回の逢瀬を暗示しているそうです。
川端は、この火事で雪国の雪を溶けさせ、手前に天の川をおくことによって
御伽噺としての『雪国』を完成させた――と、そういう解説でした。
確かに、駒子の住む部屋には、蚕や箪笥、裁縫箱などの「着せる女」に関わるアイテムが散りばめられています。着せる女とはすなわち古来の日本女性を想定しているのでしょうか。

なんだか少し説明がゆるいようですが講義で深く扱わなかったあまりに、
受け売りの解説もこのようにしか書けません。(ビギナーズ向けの講義だから仕方ないです。ビギナーズとしてはもっと解説をききたかったのが本音なのですけれど。(笑))
もう一度、あらためて読み直してみたい作品です。

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